2018年8月20日月曜日

イタリア映画 イタリアが好きでもっと知りたいあなたへ【おすすめ第6弾 ”マフィアは夏にしか殺らない“】



イタリア映画おすすめ第六弾



「マフィアは夏にしか殺らない」

”La mafia uccide solo d'estate"(2013)


 ピエルフランチェスコ・ディリベルト 監督 
    =通称 Pif (1972年パレルモ生まれ)

出典:Wikipedia:ピエルフランチェスコ・ディリベルト


シチリア島のパレルモのお話。

シチリアは

美味しいもの
(イリスというお菓子が食べたくなる。
ちなみにほかの地方には普及されていないので、1
8年のイタリア生活でもまだ食べたことがありません。
それどころか名前も聞いたことありませんでした。
シチリアへ行くときには、
ぜひ地元の味を楽しんでください。)や



歴史的な観光地や

きれいな海のイメージが強いけど、
こんな一面もあるんですね。

地元出身の青年ピフの思いを感じながら
一気に
あなたもパレルモの
マフィヤの歴史通になれます。



Pif について




2000年に
とても有名な
反マフィア映画
マルコ・トゥリオ・ジョルダーノ監督の

「ペッピーノの百歩」(原題”I cento passi")で

アシスタントディレクターとして参加した。

翌年、

イタリアの人気番組 ”Le Iene" 
(ハイエナという意味の番組名) に
レポーターとして参加。

この番組でイタリアでは

かなり広く知られるようになった。

この番組は世の不正を見つけると

直接インタビューにでかけ、
張本人にインタビューし
ハイエナのように追いかけて
レポートするという番組。


2007年

MTVで彼自身のショー番組
”Il Testimone"(証人という意味)を開始。









2013年から映画製作を開始。

「マフィアは夏にしか殺らない」が一作目。


2016年に第二作目


「愛のために戦地へ」(原題 "In guerra per amore")

を発表。コメディー。戦争、マフィア。

両作品に俳優として出演。







出典:Wikipedia:クリスティーナ・カポトンディ



あらすじ


青年記者 アルトゥーロ(Pif)が

1970年代から1992年の
自分の半生を語る。

彼の半生には

いつもマフィアが関わっていた。

小学生の頃引っ越してきた

フロラに淡い恋心を持つ。
(大人のフロラ役 クリスティーナ・カポトンディ)

フロラに対する思いをどう伝えればいいのか

分からないアウトゥーロ。
当時の首相アンドレオッティの言葉からヒントを得、
その後、アウトゥーロのアイドルとなる。

DVDのカバーの写真は

アウトゥーロがカーニバルのパーティーで
アンドレオッティ首相に仮装した時の写真。

マフィアの抗争が激しくなっていく中、

青年へと成長していく
一人のパレルモの住民のお話。

実際の映像も交えながら話は進んでいく。


コミカルなシーンを交えながらも

しっかりと史実を伝えている。

恋あり、マフィアあり、人生はつづく。






アンドレオッティ首相に扮したアルトゥーロ




出典:Flickr:パレルモ





まとめ


私はこの作品を
コメディー映画だと分類するのは
反対です。

コメディー映画をみたいと思って
コメディーという分類を見て選んで
観たらきっとがっかりするでしょう。

でも
この作品を
ひとりのパレルモで生まれた人が
マフィアの存在を近くに感じながら
成長する過程をあらわした
ドキュメンタリーに近い作品
と思って観ると
心づもりができて
観やすいのでは。

Pifはテレビ番組でも
いつも真向から
マフィアについて語っていて、
見るたびに
彼の身を案じていました。

彼自身はお笑い系なのですが、
テレビ番組イエネに出演していた時は
わりとしつこく、
押しが強いので
あまり好きではありませんでした。


でも、


この映画を製作したときは
ほんとに心配になりましたが
現在も健在です。


イタリアの
こんな一面を知っておくのも
いいと思います。

いろんな面をふくめての
イタリアですものね。


イタリアと日本って
結構共通点があるんです。




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