2018年9月14日金曜日

イタリア映画 詩や文学に興味があるあなたへ【おすすめ第13弾 レオパルディ】





イタリア映画おすすめ第十三弾「レオパルディ」


原題 "Il giovane favoloso" (2014)

上映時間 145分

文学や詩を愛するあなたに。








マリオ・マルトーネ監督




2018年ヴェネチア国際映画祭の

コンペティション部門に
"Capri-Revolution "で参加した
監督。



出演




エリオ・ジェルマーノ (ジャコモ・レオパルディ)


ミケーレ・リオンディーノ (アントニオ・ラニエリ)


マッシモ・ポポリツィオ (モナルド・レオパルディ)


イザベッラ・ラゴネーゼ (パオリーナ・レオパルディ)


ヴァレリオ・ビィナスコ (ピエトロ・ジョルダー二)




詩人ジャコモ・レオパルディについて

出典:flickr



1798年マルケ州マチェラータ県生まれ。

1837年ナポリで亡くなる。

19世紀イタリアの詩人、哲学者、作家、文献学者。


地方貴族の家に生まれる。


父親は伯爵で文学に精通。


その影響を受け、

幼少のころから天才的な文学の才能を見せていた。
映画にもあるように
兄弟三人で幸せな幼少時代を過ごした。

しかし、 病弱であったため
ほとんど家にこもり、

家の中にあった

父親のコレクションの本からなる
図書館で
文学、
特に古典文学の研究をした。

1
4歳の頃には
すでに
詩を書き始めていた。


1818年には

詩集「カンティ」を創作した。


このころすでに

悲観主義の傾向が詩に
あらわれていた。


1822年叔父を頼り

ローマに滞在。

しかし、

彼の想像していたローマと
実際のローマとのギャップに失望。


作品も

より悲観主義の色を濃くしていった。


その後、

だんだんと有名になり
知名度も上がり始めたが
体調はどんどん悪化していった。

1837年

親友アントニオ・ラニエリをたより
滞在していたナポリで死亡。


イタリアの学校では
必ず勉強する詩人で
イタリアで知らない人はいない。

初期の作品「無限」"L'infinito"(1819)などは

悲観主義というよりも
自然をうたったもので
個人的には
中原中也の詩の美しさを思い起させる。




あらすじ

貴族の家に生まれたジャコモ

子どものころから

病弱でいつも健康に
不安を抱えて生活していた。

しかし


天才的な文学の才能があり。


幼いころからお屋敷の中にある

図書館で弟と妹と一緒に
古典文学を学び
詩を書くようになる。

文学者ピエトロ・ジョルダーニを尊敬し

父親に内緒で文通をし、
作品の意見を求める。

家から離れて自由を手に入れようと

偽のパスポートを用意して
内密に脱走するが、
あえなく見つかってしまう。

そんな時

ほのかに思いを寄せていた
テレザ・ファットリーニの急な死に
どうしようもない
つらい時を過ごす。

結局

24歳になって
ようやく家を離れる。

そのころには

健康状態は悪化して
背筋をまっすぐにできないほどに
背中はまがり
歩くのにも杖がいる状態になっていた。

しかし

そのころ
フィレンツェで生涯の親友となる
アントニオと出会う。

さて

家から出て
自由を手に入れた
ジャコモは
その後
どんな毎日を過ごしたのでしょうか。。。。


ジャコモ・レオパルディの詩集

「カンティ」日本語に訳されています。
⇩⇩⇩

カンティ [ ジャコモ・レオパルディ ]



まとめ

長くて重い映画なので
体調の良いときにご覧ください。

イタリア文学や

詩がすきな人にはもってこいだと
思います。

20年ほど前に

詩人ランボーの生涯を描いた映画を
偶然に映画館で観たとき

詩が生まれた状況と

ともに
朗読された詩に
感動しました。

詩って

その詩を漠然と
読むだけではなくて

詩人の人生と詩の生まれた

状況とあわせて
感じると
全然違うものなんだ

目から鱗でした。


さて

この映画でも
当てはまるでしょうか。

イタリア映画「レオパルディ」の紹介でした。


Leopardi (2014) A.K.A Il Giovane Favoloso [Import] by Elio Germano
il giovane favoloso (blu ray)





0 件のコメント:

コメントを投稿