2018年7月28日土曜日

ヴェネチア国際映画祭 2018 日本映画も参加決定!



いよいよ

イタリアのヴェネチアで開催される

第75回ヴェネチア国際映画祭

(8月29日~9月8日)の話題が
出始めています。


出典:Wikipedia:ヴェネチア



7月25日に発表された

参加作品の中の
コンペティション部門に

塚本晋也監督の「斬、」が

出品されると発表されました。



今回の作品は時代劇。


塚本監督は2011年に

「KOTOKO」で
オリゾンティ部門の
最高賞を受賞した
経験があります。


コンペティション部門への

エントリーは
今年で3度目。

しかも1997年には

審査員もつとめました。



今年も楽しみですね。




出典:Wikimedia commons:ヴェネチア国際映画祭


よくご存じの方も

詳しいことは知らない人も

ヴェネチア国際映画祭について


より映画祭を楽しむために

ざっと見直してみましょう。



目次


1.ヴェネチア国際映画祭の基本情報。


2.塚本 晋也監督について。


3.ヴェネチア国際映画祭2018年度の話題。


4.過去のヴェネチア国際映画祭での日本映画の歴史。


5.まとめ







1.ヴェネチア国際映画祭の基本情報。



1932年に

ヴェネチア・ビエンナーレ財団が主催で
映画部門として
ジュゼッペ・ヴォルピの考案で
開催されたのが始まりです。

毎年ヴェネチアのリドが
会場となっています。



*主な賞*


金獅子賞

この映画祭最高の賞で、
作品賞。


銀獅子賞

監督賞。


審査員賞としてヴォルピ杯

と呼ばれる
男優賞、女優賞
がある。

さらに、

マルチェロ・マストロヤンニ賞

(新人俳優賞)


脚本賞



審査員特別賞



ルイージ・ディ・ラウレンティス賞

(新人監督賞)


クィア獅子賞

(LGBTやクィアカルチャー部門)


監督ばんざい!賞

(引き続き活躍が期待される監督への賞)、

2007年第64回映画祭で創設。


映画祭に出品された北野武監督の

「監督・ばんざい!」にちなみ名づけられた。

初受賞は北野武監督。


栄誉金獅子賞

(映画界に貢献した人に贈られる)

そして

オリゾンティ部門への賞、
短編部門の賞などがある。



今回塚本信也監督の「斬、」は
コンペティション部門の
ノミネート21作品の一つです。

2011年に「KOTOKO」が受賞した
オリゾンティ部門は

新しい傾向に敏感な表現や、
ビジュアルのある作品を評価する部門です。

ほかにも
アウト・オブ・コンペティション部門、
ヴニス・クラッシクス部門、
スコンフィー二部門があります。


ビエンナーレ・カレッジ・シネマや
ヴェニス・ヴァーチャル・リアリティー
も開催されます。


盛りだくさんで楽しそうですね。





出典:Pixabay




2.塚本 晋也監督について。



プロフィール


1960年1月1日生まれ。
東京都出身。
日本大学芸術学部卒業。
映画監督、俳優。

中学二年生の時に
水木しげる作の漫画「原始さん」を
原案に8ミリフィルムで映画を制作。

高校在学中にも4本の映画を製作し、
日本テレビ主催の
シネマフェスティバルで
入賞している。


・「鉄男」でローマ国際ファンタスティック映画祭で
グランプリ受賞。


・「鉄男Ⅱ BODY HAMER」は
世界40以上の映画祭に招待を受けた。


主な作品


「鉄男」1989年
「ヒルコ/妖怪ハンター」1991年
「バレット・バレエ」1999年
「双生児-GEMINI-」1999年
「六月の蛇」2003年
「ヴィタール」2004年
「悪夢探偵」2007年
「野火」2015年

など。


ヴェネチア国際映画祭での塚本監督


1997年(第54回) 審査員を務める。

2002年(第59回)「六月の蛇」でコントロコレンテ部門審査員特別大賞受賞。

2004年(第61回)「ヴィタール」招待作品。

2011年(第68回)「KOTOKO」でオリゾンティ部門最高賞受賞。

2014年(第71回) 「野火」でコンペティション部門選出。






3.ヴェネチア国際映画祭2018年度の話題。


スター

池松 壮亮、蒼井 優、ライアン ゴスリング、エンマ ストーン、レイチェル ワイズ、ナタリー ポートマン、クレア フォイ、レディー ガガ、ブラッドリー クーパー、ダコタ ブラッド ピット、ショーン ペン、ミケーレ リオンディーノ、アレッサンドロ ボルギ、ヴァレリア ゴリーノ、ミカエラ ラマゾッティ、ラウラ モランテ他の予定。


話題


金の獅子賞
唯一の女性候補は
オーストラリアからで
ジェニファー ケント監督の
"The Ninghtingale"


注目を集めている作品は


コーエン兄弟のウエスタン
"The ballad of Buster Scruggs"

話題のネットフリックス作品。



ダミアン チャゼレ(ラ・ラ・ランド監督)の
"First man"

ニール アームストロング宇宙飛行士のお話。




ジュリアン シュナベルの
"At eternity's gate"

ウイリアム デフォーの演じる
ヴィンセント ヴァン ゴッフォが
注目される。




*「斬!」について。



塚本監督初の時代劇。

設定は江戸末期の農村。
主君のもとを離れ時代の波に翻弄される
浪人(池松)の姿と人との関わりを通し、
人間の生と死を描いた物語。


主な出演 池松 壮亮、蒼井 優。

楽しみですね。


出典:Luca Alles


4.過去のヴェネチア国際映画祭での日本映画の歴史。


1990年~2000年(第47回~第57回)


1991年 第48回 竹中直人監督 「無能の人」 国際批評家連盟賞受賞。


1995年 第52回 是枝裕和監督 「幻の光」 金のオゼッラ賞受賞。


1997年 第54回 北野武監督 「HANAーBI」 金獅子賞受賞。


1999年 第56回 小泉堯史監督 「雨あがる」 緑の獅子賞受賞。




2000年~(第58回~)

2002年 第59回 塚本晋也監督 「六月の蛇」 コントロコレンテ部門 
         審査員特別賞受賞。

2003年 第60回 北野武監督 「座頭市」 銀の獅子賞、観客賞、オープン2003年賞、

         デジタルアウォードを受賞。

2004年 第61回 宮崎駿監督 「ハウルの動く城」 金のオゼッラ賞受賞。


2005年 第62回 宮崎駿監督 栄誉金獅子賞受賞。


2007年 第64回 北野武監督 「監督・ばんざい!」 監督・ばんざい!賞受賞。


2009年 第66回 坂本龍一が音楽担当の

        シリン ネシャット監督 ”Woman Without Man”が 銀の獅子賞受賞。

2011年 第68回 塚本信也監督 「KOTOKO」 オリゾンティ賞。


        園子温監督 「ヒミズ」 で 

        染谷将太と二階堂ふみが マルチェロマストロヤンニ賞受賞。






5.まとめ


ここイタリアも
猛暑が続いていますが、

ヴェネチア国際映画祭が始まると
製作者、評論家、ファン、住民、旅行者が
リドに集まり
ますます熱気で包まれる予定です。

プレミア上映は
メイン会場の
パラッツォ デル チネマ。

レッドカーペットが設置され
スターたちが到着します。

その近くの
エクセルシオールホテルでは
いろいろイベントも開催されます。

この高級ホテルに泊まるスターたちが
たくさんいるので、

お目当てのスターがふらっと
現れるかも。。。


一般の旅行者や住民ももちろん
チケットを買えば、

映画を
一般公開より一足先に
鑑賞できます。

オープンな映画祭ですね。

この時期イタリアに行く予定のある人は
行ってみるのも良いかもしれません。


Arrivederci!


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