イタリアドロミテのベネト州ベッルーノ県で
2018年10月末にあった強風の被害について。
アウロンツォ ディ カドーレから
ミズリーナ湖まで何年もかけて
やっと開通した自転車道も
すぐ横を流れるアンシエイ川増水の被害にあい、
寸断されてしまいました。
ミズリーナ湖からドッビアーコへ続く道も
土砂で通れなくなり
いったんコルチナ・ダンペッゾへ行き、
ドッビアーコまで行く道を使わなくては
アルトアディジェ州には抜けれません。
いったん
アウロンツォ・ディ・カドーレに行き、
サント・アントニオ峠と
モンテ・クローチェ峠を超えて
サン・カンディドから
アルトアディジェ州の
ヴァルプステリアに抜ける方法もありますが、
アウロンツォ・ディ・カドーレから
サント・ステファノに
トンネルを使って抜けて
パドラまで行き、
セストを通って同じくアルトアディジェ州の
サン・カンディドに行く道は
トンネルが閉鎖され、
通り抜けができなくなっています。
同じく、このトンネルの閉鎖によって
サッパーダに行くにも
サント・アントニオ峠経由に
なります。
サッパーダに行く道から入っていくことができる
故ヨハネ・パオロ二世が避暑に訪れた有名な
ヴァル・ヴィスデンデの山は木々が強風になり
なぎ倒されてしまいました。
新聞の写真で報道されているように
コメリコにあるダムに
山から強風でなぎ倒された流木が流れつき
一面に浮いているのは
アウロンツォ・ディ・カドーレの
チーマ・ゴーニャ地区から
フリウリ州方面にいったところにあるダムです。
家の屋根が吹き飛ばされたり
電柱がなぎ倒されたり
わりと自然災害から守られた地形にある
アウロンツォ・ディ・カドーレでも被害があります。
人口の減少や資金源の問題で
山の手入れが思うようにいかないのも
被害拡大の
原因の一つだと
地元の人が言っていました。
世界的観光地の
トレ・チーメ・ディ・ラヴァレードがある
アウロンツォ・ディ・カドーレでさえ、
思うように整備ができていなかった状況で、
周りの小さな観光地のそばにあるのに
観光地でないコメリコ地域の村々などは
ニュースにさえとりあげられないようです。
イタリア各地
イタリア各地で水害も起こっています。
シチリア島では
許可なしで住居を建設し住んでいたところに
大雨が濁流を運んできて
人がなくなっています。
行政などのあいだでは
責任のなすり着けが始まっているような
感じですが。
亡くなった人たちはもう戻りません。
日本人として
日本も自然災害が頻繁におこっていて
地震、台風、火山噴火など
起こるたびに
イタリア人の友人や見知らぬ人たちから
日本の家族や友達は大丈夫なの?
と心配されます。
ニュースで流れる映像を見ては
遠くの安全な土地にいる自分をうらめしく
思ったりすることも
たびたびあります。
ここ数日は逆に
たくさんの日本にいる友人や
FBのグループの人達が
心配しているのをみて
自然災害を
頻繁に受け入れなければいけない
土地に住む日本人
にしか本当には理解できない
野次馬ではない共感の応援が
こころにしみます。
ちなみに
うちのエレベーターの上の部分の屋根も
吹っ飛びましたが、
誰にも当たらず本当に良かった。
まとめ
すでに今年のスキーシーズンに
準備が間に合うのかとか
心配する声がでていますが、
イタリアの軍の人達も応援に駆けつけて
復旧作業が始まっています。
観光で生きているドロミテの小さな町々の
復活のためにも
ひと段落ついたら
ぜひまた
皆さんにも観光で訪れてもらいたい。
現在ドロミテに観光で来ているなら、
予定を変更して
安全な地域は行かれることをおすすめします。
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