2018年7月12日木曜日

ドロミテ ソラピス湖へのハイキング案内



ドロミテもすっかりハイキングシーズンです。

6月の末に山小屋が開くと
一気にシーズン開始。

今日はコルチナ ダンペッツォのはずれにある

登山用具がとくに必要のない
順路でいく

ソラピス湖ハイキングコースを紹介します。



出典:Pixabay:ソラピス湖





ソラピス湖を聞いたことがあるという人は
きっとドロミテに通なのではないでしょうか。


コルチナに位置するといっても

コルチナの街中からは
ミズリーナ湖方面へ
移動します。

コルチナの街の周りだけでも

行きつくせないほどの
ハイキングコースがあるので、

きっとソラピスをチェックしている人は

ドロミテ通です。

アウロンツォの街とコルチナの街の

中間地点の
トレクローチという所から出発する
ハイキングコースで

特別な登山用具の必要ない

踏みならされたハイキングコースを
ご紹介します。



1.トレ クローチへの行き方。



到着すると標識もありますが、
廃墟となった大きなホテルがすぐに目につきます。
そのホテルの横に
3つの十字架がたてられています。
トレ クローチ=3つの十字架です。


出典:Wikipedia:パッソ トレ クローチ


1-1.コルチナ ダンペッツォから。


バスで移動の場合は一番行きやすいのが、
このコルチナ バスターミナルからでる
トレチーメ行きバスに乗り、
バス停 パッソ トレ クローチェで下車です。
20~30分で到着。

車では駐車場が少ないので
道路沿いに駐車することになります。


1-2.ドッビアーコから。

ドッビアーコ 駅から
スウドチロルアルトアディジェ社のバス
444番でミズリーナ湖まで約25分。
ミズリーナ湖で乗り換えて
ドロミテバスでコルチナ方面のトレクローチ経由で
約15分。

ただし乗り継ぎがあり
1時間ほどミズリーナ湖で
待ち時間があったりするので
あまりおすすめではありません。

1-3.アウロンツォから。


アウロンツォからはバスで行こうと思うと、
いったんミズリーナ湖まで行き、
乗り換えでコルチナ方面トレクローチ経由
のバスでパッソ トレ クローチまで。

これもかなり時間がかかるので
ハイキングのために
早朝にたどり着くには
おすすめしません。

車ではアウロンツォから1時間ほどで
パッソ トレ クローチに着けます。

ソラピス湖とディット ディ ディオ(神の指)


2.ソラピス湖までのハイキングコース。

センティエロ カイ 215

パッソ トレ クローチ(1805m)から出発。

歩き始め10分ほどは森林を通る道でほとんど平坦です。

その後、分かれ道があります。
道の番号215を確認しましょう。
標識があります。

このあたりから1時間ほどは
クリスタッロ山を背に
左にカディーニ ディ ミズリーナ、
マルマローレを見ながら
緩やかな登りになります。

森が開けたあたりからは
登りが少し急になり、
足元も岩で滑りやすくなるので
注意が必要です。

岩壁に所々スチール製の手すりロープが
あるので利用しましょう。

進んでいくと
名物の金属製の階段があります。
この階段のおかげで急な斜面を
安全に上ることができますが、
スケスケで下が見えるので
高い所が苦手な人は
ひたすら行先に集中しましょう。

その後、ジュクジュクの泥で道が覆われている
ことが多々あります。
滑りやすいので注意。

途中223番と216番の道と出会います。

ゴールは真近。

分かれ道の標識。
ソラピス湖(1923m)方面と
山小屋ヴァンデッリ(1926m)方面。

双方5分ぐらいで行き来できる距離なので
どちらに先に行っても良いでしょう。

約2時間の道のりです。

ソラピス湖の周りを
一周できるコースもあります。

1時間ほどで回れるので
時間と体力のある人は
行ってみるのも楽しいでしょう。

途中、海岸ビーチがあります。
雪解けの冷たい水ですが
泳いでいる人もいます。

1周回らなくても
もちろん
このソラピス湖と周りの山々を
見るだけでも満足間違いなしです。

ピクニックをしてゆっくり
休憩するのもいいですね。

ソラピス湖から見える
ディット ディ ディオ(2603m)は
ほんとに指を天に
指しているように見えます。

その向こうには
氷河があります。

ただし、行きつくには
難しい道のりで
それなりの準備と装備が
必要になります。

山小屋 ヴァンデェッリでは
食事、宿泊もできます。

帰路は同じ215の道で戻ると
約1時間40分ほどで
パッソ トレ クローチ に着きます。


ソラピス湖の色は不思議色。
是非自分の目で見てみて下さいね。




3.まとめ


このソラピス湖は
とても人気のある
ハイキングコースで

とくに8月はとても混みます

朝早く出発して
11時ごろには到着してしまうと
いいと思います。

混雑もそうですが、
8月にもなると、

午後は雨が降ることが多く
夕立になることも頻繁ですので
早めに帰路につくのも
おすすめします。

特別難しいコースでは
ありませんが
ドロミテの山です。

準備万端で
気を抜かずに注意して
安全なハイキングを
楽しんでください。

Arrivederci!


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2018年7月11日水曜日

オリーブオイル ~本物の選び方【イタリア産 地域別ガイド】



出典:pixabay:オリーブ畑


今回はオリーブオイルのなかの

エキストラヴァージン オリーブオイルイタリア産

について


イタリア産の

エキストラバージンオリーブオイル
といっても
地域によって
個性があるのを
ご存知ですか?


出典:pixabay:オリーブオイル


イタリア半島は

日本とおなじく長いので
オリーブの品種や
気候によって
オリーブオイルの
特徴がずいぶんかわります。

そして



どうやって本物

エキストラバージンオリーブオイルを
見わけるのかも
見ていきましょう。


2018年6月26日火曜日

【ベストレストラン2018】 オステリア フランチェスカーナが受賞



出典:pixabay:モデナ




イタリア モデナにある

オステリア フランチェスカーナ

2018年度
世界1のレストランに選ばれました。

おめでとうございます。



出典:pixabay


2016年に続く

2度目の受賞です。

小さな街の小さなレストラン。

一体どんなレストランなのか
興味ありますよね。

もちろん、グルメな人や、

業界の人には
広く知られているとは
思いますが、
今回は地元の目線から
お伝えします。


2018年6月24日日曜日

ガルダ湖観光 1度は行きたい湖畔の村ベスト10*北イタリアの隠れリゾート





イタリアで一番大きな湖、ガルダ湖をご存知ですか?



コモ湖やマッジョーレ湖は

聞いたこともあるけれど、
ガルダ湖は聞いたことがない
という人が多いと思います。



出典:pixabay:マルチージネ村




ガルダ湖は

ドイツやオランダからの
車でのアクセスが良く、

ドイツ人オランダ人の

観光メッカです。

最近は

イギリス人観光客も増えてきています。

アジアからの観光客は

ほとんど見られません。


そこで



日本ではまだあまり知られてない

隠れ観光地
ガルダ湖を紹介します。


2018年6月13日水曜日

ドロミテ観光 世界遺産トレチーメぐるっと一周ハイキング


北イタリアにあるドロミテ渓谷。


トレチーメ ディ ラヴァレード


その中でも世界的に有名な
世界遺産トレチーメ ディ ラヴァレードをまじかで見ながら
周りをぐるっと一周するハイキングコースをご紹介します。


アラフィフで運動が苦手な私にも
歩くことができました。

ハーネスやカラビナのいらないハイキングコースの
少ないドロミテで
このトレチーメ一周コースは
数少ない多くの人に開かれた
コースです。




ハイキングコースでみた
高山植物


全周しなくてもいいのです。
人それぞれ体調や体力、
その日の天候を考慮して
山を安全に楽しみましょう。

それぞれの
達成感と自然の偉大さを皆さんにも
味わってもらいたい。



目次

*トレチーメぐるっと一周ハイキングの道のり

1.出発点 山小屋アウロンツォへのアクセス方法。
2.山小屋アウロンツォから山小屋ラヴァレードへ。
3.山小屋ラヴァレードからパノラマスポット ラヴァレード峠。
4.ラヴァレード峠から山小屋ロカテッリ。
5.山小屋ロカテッリからチーマ オヴェスト方面へ。マルガ ロンガを目指して。
6.マルガ ロンガから到着点 山小屋アウロンツォへ。



*ハイキングの準備と心構え

1.持ち物
2.天候について
3.山岳ガイド



*まとめ




*トレチーメぐるっと一周ハイキングの道のり

(山小屋アウロンツォ→山小屋ラヴァレード→ラヴァレード峠→山小屋ロカテッリ→マルガ ロンガ→山小屋アウロンツォ)


1.出発点 山小屋アウロンツォへのアクセス方法

1)コルチナダンペッゾから。

バス 

コルチナエキスプレス

コルチナ アウトスタチオーネからトレチーメ山小屋アウロンツォまで。


ドロミテバス

コルチナ アウトスタチオーネから30番のバスでホテルミズリーナまで。
ホテルミズリーナから31番のバスでトレチーメ山小屋アウロンツォまで。



コルチナエキスプレスは本数が少ないので注意。
ツーリストインフォメーションで
時間とチケットを確認しましょう。




タクシー 約30-45分 約55€






2)アウロンツォ ディ カドーレから。


ドロミテバス

アウロンツォのピアッア ヴィーゴから
31番でトレチーメ山小屋アウロンツォまで。



タクシー
トレチーメトラベル
333 2392386



ツーリストインフォメーションで事前に確認しましょう。
毎シーズンバスの運行時間が変わります。






3)ドッビアーコから。


SADバス
SHUTTLE Drei cimen/ Tre cime 444番

ドッビアーコ バスステーションからトレチーメ山小屋アウロンツォ。
バスの本数は断然ドッビアーコからが多くなります。






2.山小屋アウロンツォ(2320m)から

山小屋ラヴァレード(2344m)へ。

平らな歩きやすい道が
山小屋ラヴァレードまで続きます。

8月になるととても混雑しますが、
アンシエイ谷が右手に広がり
アウロンツォ ディ カドーレの街並みと
アウロンツォの湖サンタクリスティーナがよく見えます。

目線を上げると右手に見える
ごつごつした岩の尖った軍団がみえます。

カティー二 ディ ミズリーナと呼ばれ
絶景です。目線をさらに右に移すと
ミズリーナ湖が見えるでしょう。

よく注意して歩いていると、
左手に岩の大きな塊が
散策道に突き出しています。

チーマ グランデから落下した岩ですが、
なんと、恐竜の足跡が残っています。
是非、みつけて下さい。

この辺りで立ち止まって、
よーくトレチーメを下から
見上げてみると
絶壁を登っている
人達がきっといます。

割と赤や黄といった
目立つ色の服装をしている人が
多いいので探してみて下さい。

山小屋アウロンツォから
15分ほど歩くと、
小さな教会があります。

その近くにある碑は
ドロミテ登山家のパイオニア
ポール グローマンに捧げられたものです。

そうこうするうちに
山小屋ラヴァレードに到着です。
食事やお茶をしたりして
休憩できます。

ここから
他のルート山小屋ピアン ディ チェンジャへは
ルートが分かれていきます。

今回はルート101に沿って
ラヴァレード峠方面に
上り坂をすすんで行きますが、

山小屋ラヴァレードの前から
傾斜は少し急になりますが、
近道になる道が伸びています。





3.山小屋ラヴァレード(2344m)から

パノラマスポット ラヴァレード峠(2454m)。


先ほどまでの平らな道とは
変わって登り道が
ラヴァレード峠(2454m)まで
続きます。
ここが今回のハイキングでは
最高海抜地点です。

ここからのトレチーメの眺めはまさに
まさにトレチーメ。
3つの頂上がきれいにみられます。

手前からチーマ ピッコラ(2857m)
チーマ グランデ(2999m)
チーマ オヴェスト(2973m)
です。



満足感。間違いなし。



4.ラヴァレード峠から山小屋ロカテッリへ。


さてここからは下り坂が続きますが、
砂利と砂で滑りやすく
割と歩きにくいですのでご注意を。

ラヴァレード峠からもう一つのルートがあり
この道と並行に伸びていますが
難易度はほんの少しあがりますが、

高低差があり
登ったり下ったりしながら
すすむので楽しく歩けます。

どちらの道も山小屋ロカテッリに
到着します。

こちらの道中でも
振り返るとトレチーメが
見守っています。
美しすぎる。



5.山小屋ロカテッリからチーマ オヴェスト方面へ。

マルガ ロンガを目指して。

実はこの山小屋ロカテッリ。
宿泊はしたことがありませんが
食事にいつも立ち寄ります。

早朝に出発して
お昼ご飯には早すぎても
どうしても何か食べてしまう
いつも満足な料理が
おすすめです。

おやつにストゥルーデル(チロルのアップルパイ)
もいいですね。
一切れが巨大ですのでご注意を。

私は辛党なのでついおやつにも
ソーセージとか食べてしまいますが、
甘いものはこの後の行程の
エネルギー源にもなるでしょう。

ここで約半分のルートをこなしたことになります。
ここからルート105でマルガ ロンガを目指します。

午後に歩くと日差しが強く
日光を遮るものも何もないので
上り坂で体力を消耗しますが、
日光対策と水分補給で
自分のペースで行きましょう。

マルガ ロンガは数年前に
再建されたばかりの
小さなドイツ風レストランです。

近くに3つの池。
いわゆる 
トレ ラゲッティ ディ トレチーメが
あります。



6.マルガ ロンガから到着点 山小屋アウロンツォへ。


ここまで休憩をのぞいて2時間半から3時間。
チーマ オヴェストを左手に見ながら
遊歩道に沿って行きます。

最後に右手が急な崖になっている所もあるので
最後まで気をつけて足を運びましょう。

山小屋アウロンツォに到着。

バスで帰る人は
山小屋に着く前にバス停があるので
直行してもよいです。

帰りのバスの時間は
歩き始める前に確認しておきましょう。

最終バスの時間は必ずチェック。

時間があれば、
山小屋アウロンツォで休憩したり、
お土産を買ったりも楽しいです。










*ハイキングの準備と心構え




1.服装

登山靴。セーター。ウインドブレーカー。分厚い靴下。
レインコート。帽子。日焼け止めクリーム。サングラス。

重ね着をして温度に合わせて
着たり脱いだり調節できるようにしましょう。

午後は急に雨になったりすることが
多いので、リュックサックの雨カバーもあると
中身がぬれてしまうのを防げます。



2.天候について


自然には勝てません。
ハイキングコースといっても
落雷などの危険があります。

時にはあきらめることも
大切です。

ハイキングできなくても
山小屋アウロンツォで食事など
できます。



3.山岳ガイド

アウロンツォ ディ カドーレ、
コルチナダンペッゾ、
ドッビアーコにある
ツーリストインフォメーションで予約できます。


*まとめ


トレチーメ一周ハイキングコースは
多くの人に開かれたコースです。

ですが、ここはアルプス。
各自のその日の体調や、
天候によって
臨機応変に対応しましょう。

山小屋ラヴァレードまで
平坦な道のりで所要時間も
20-30分が目安です。


山歩きはしんどいけれど
トレチーメを間近でみたり、
山小屋に行ってみたい
という人に丁度いいでしょう。
ここまでなら、
運動靴でも行けます。



2017年にトレチーメに行ったとき
丁度スターウォーズの新作の撮影を
モンテ ピアノで行っていました。

先日、ハン ソロ スターウォーズストーリーを
見るとばっちりトレチーメが
映っているシーンがありました。

皆さんも見る機会があったら、
このシーンを見つけてみて下さい。

Buona caminata!


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